今回は痛みの話です。
前回までのお話で、痛みは体の声だよーって話をしていました。
ですが、痛みにもいろいろあるわけで、痛みそれぞれにどのような目的があるかを今回はお話していきたいと思います。
自分の痛みは人に伝わりにくい
病院に行ったときに、痛みをお医者さんに伝えているのに、なんかちゃんと伝わっている気がしないなーってことありませんか?
こっちが必死に痛いんです!って言っているのになんか淡々としているし、もう少し大切にしてくれーなんておもうかもしれませんね。
お医者さんは仕事のなので淡々としていますけれども、想像が難しい痛みってありませんか?
例えば、友達が、親知らずがめっちゃ痛いとか、骨を折ってめっちゃ痛かったとか訴えたとして、ちゃんと痛みを想像できますか?
その時に思い浮かべるのは、自分の痛かった経験ですよね。
でも、親知らずもものすごく痛い場合もあれば、意外と平気だったこともあったり正確に相手の痛みのことをわかることは難しいですよね。
さらに言うと、全く想像できない痛みもあります。
男性だと、出産や生理の時の体のつらさを言葉で説明されてもわかりにくいですし、逆に女性の場合は、男性の急所を襲う痛みは想像しにくいですよね。
それって仕方のないことだと思います。
痛みのことを確認するときに、擬音語で確認することがあります。
「ずきずき」とか「じんじん」とかですね。
それぞれの症状に合わせて、自然とピッタリの表現を見つけることができるのはある意味すごいですよね。
整体に来るような方の場合だと、ズキズキするとかズーンと思いとびりびりしびれるというような言葉を聞くことが多いです。
そのような症状に応じて原因も大きく違ってきます。
痛みの種類
例えば、動いた瞬間にズキンと膝が痛むのと、腰がズーンと思い感じがするというのとだと体に起こってることも異なります。
おそらく、膝の痛みはこれ以上関節に負担をかけないでほしいという身体からのサインです。
こういう動いてほしくないときは、動いた瞬間に鋭く短い痛みが生じます。
逆に腰の場合は、ズーンとくるので、軽く体を動かして血の巡りをよくしてほしいという、体からのサインですね。
生理学的な話をすると、このような痛みの違いというのは、痛みを伝える神経線維の太さによって異なります。
神経線維は太くなるほど、伝達速度が速くなります。
例えば、あつあつのやかんに手をくっつけた瞬間に走る痛みは、太い神経線維によって伝えられる痛みですし、やけどした後にじわじわ痛くなってくるのは細い線維の痛みとなります。
アツアツの夜間を触ってしまったらすぐに手を離さなくては、やけどがひどくなってしまいますので、すぐに痛みを走らせる必要性があるというわけですね。
放置できる痛み
アツアツのやかんを触り続けるのはは難しいですよね。
でも、肩こりや腰の痛みは結構我慢できますよね。
我慢できる痛みは、神経線維のほそいものかもしれませんね。
そのような痛みは放っておくことができます。
良くも悪くも放っておくことができるんです。
体も急いで何とかしなければならないとは思っていないようですしね。
しかし、その状態を放っておくとどうなるか。
確実に痛みは体に蓄積されていきます。
例えば腰痛。
血流不全もどんどん蓄積されていきます。
筋肉も以前は、ちょっと休めば何とかなったのに、今では休まる姿勢がありません。
だんだんとしかし確実に症状が悪化していきます。
そして、どうすることもできない、生活に支障が出たり、どうも苦しくなった段階で対処するということになります。
そのころには病院に行って、何らかの診断がつく状態になっているかもしれません。
もともとの原因を取り除く必要がある。
人は生まれたときから20代にかけて、体の状態は良くなっていきます。
ほっといても、身長は伸び、筋肉はしっかりしていきます。
ほとんどの若者が何もしなくても、健康でいることができます。
しかし、28歳をピークに人体の機能は低下していきます。
体の機能が低下していく中で、無理を続けてしまうことはかなりのリスクです。
なので、最初の痛みの時点で対処できることが重要です。
昔は簡単に傷が治っていたのが今は傷の直りが遅いというように、体を痛めてしまうとなかなか治すことが難しくなりますからね。
体の痛みに対して敏感になり、適切な対処法を学んでいけるといいですよね。
まずは今の自分の体に関心を向けてみるのはいかがでしょうか?
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