身体と眠りを変える整体

電話予約
友だち追加
症状の案内
アクセス
運動について

治るってどんな状態?当院の考える根本改善のあり方について解説

こんにちは。

楽眠整体の小田桐です。

今回は、根本改善についてのお話をして行きたいと思います。

体の不調があって、病院や整体などでよくしたのに、すぐに再発してしまう。

病院も整体も無駄!なんて考えをお持ちの方には、ぜひ読んでほしい記事となっています。

そもそもしっかりと治ってないから、繰り返してしまうのではないでしょうか?

もしくは、しっかりと治るというのはどのような状態なのでしょうか。

人の体というものは30歳前後を過ぎたあたりから、どうやっても衰えていくものになります。

そう考えると、体に不調が生じるというのはある意味では当たり前のことかもしれません。

そんななかで、満足いくような活動を続けられる生活を身につけることができたら、根本改善と言えるのかもしれません。

姿勢が歪んでいて、それを治したら根本改善みたいなお話ではないので、ちょっと難しいなと感じた方は、「疲労と回復」の章から読んでみてください。

不調と加齢

まず、体のことをしっかりと考えていく上で、「不調」と「加齢」について分けて考える必要があると考えています。

不調というのは一時的なもので、正常な状態から外れてしまい、何らかの問題を引き起こすことです。

それに対して、加齢というものは不可逆的なもので、自然なものといえるでしょう。

まずはこれをしっかりと分けましょう。

不調は正常に戻すことができる。

しかし、加齢は元には戻りません。

そのような自分の状態をしっかりと受け入れていく必要があると考えています。

例えば、20代の頃に聞こえていた非常に高い音(モスキート音)が、今では聞き取れなくなっているなど。

YouTubeに年齢ごとの聞き取れる音程などあるので試してみてください。

人の感覚には視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚などの感覚がありますが、それらの感覚も衰えていきます。

廃用症候群

では、体のお悩みがある場合、それは加齢によるものでしょうか?

腰痛や肩こりはどうでしょう?

確かに、昔に比べて、傷の治りが遅くなったりするのは加齢かもしれません。

しかし、ほとんどの方は、体を動かしていない、特定の姿勢ばかり続けているなど、身体の使い方に問題があるのではないでしょうか?

糖尿病になるのは、加齢というよりも、長年、糖分を必要以上に摂取してしまった生活習慣が問題ですよね。

腰痛や肩こりも、同じように生活習慣が問題になっていることがほとんどです。

痛みの原因の大半は、特定の筋肉を上手に使うことができずに、廃用状態になってしまうことが原因と考えられるでしょう。

入院などで、過度な安静が続くことで身体機能がおちたり、精神状態へ悪影響を与えることを廃用症候群と呼びます。

しかし、実際の廃用症候群は病院の中だけではなく、日常生活の中でも起こることです。

廃用症候群は、生活不活発病とも呼ばれており、下に厚生労働省の説明を引用しています。

生活不活発病(廃用症候群)

・「生活が不活発」なことによって生じるあらゆる機能の低下。

・「生活が不活発」とは「活動」が低下した状態。それには「質」と「量」の二つの側面がある。その二つを掛け合わせたものが、「生活の活発さ」となる。

厚生労働省 生活不活発病(廃用症候群)と「生活機能低下の悪循環」より一部引用」

つまり、身体の状態を良好な状態に保つため、根本的に体をよくしていくためには生活機能を高めていく必要があると考えています。

活動とはなんだ?

資料の中でもありましたが、生活の不活発には活動が低下することによって起こります。

そして、その活動には「質」と「量」があり、両方が重要だと書かれています。

みなさんはどうですか?

活動というものは、そんなに難しく考えずに,目的を持った動作くらいに考えてもらえたら大丈夫です。

スポーツや運動だけではなく,買い物や家事,仕事なんかも活動に含まれます。

この辺りはICF(国際生活機能分類)の考え方が元になっています。

ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health)国際生活機能分類

障害に関する国際的な分類としては,これまで世界保健機関(WHO)が1980年に「国際疾病分類(ICD)」の補助として発表した「WHO国際障害分類(ICIDH)」が用いられてきたが,2001年に,その改訂版として「ICF」を採択した。

人間の生活機能と障害に対して,アルファベットと数字を組み合わせた方式で分類するものであり,人間の生活機能と障害について「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つの次元および「環境因子」などの影響を及ぼす因子で構成されており,約1500項目に分類されている。

これまでの「ICIDH」がマイナス面を分類するという考え方に対して,ICFは生活機能というプラス面から見るように視点を転換させている。

厚生労働省ホームページより一部引用

今までは障害や体の構造ばかりに視点が向いていましたが,これからは活動や社会参加などの生活機能に目を向けていこうという流れが,国際的なスタンダードとなっています。

なので,健康的な状態を目指していくためには,体の傾きや筋肉の状態だけに目をとらわれるのではなく,生活全体を見ていく必要があるのです。

なので,活動。

一日中仕事をしているから,活動を十分にしているんだけどなぁ。

そんな考えをお持ちの方もいるんじゃないかと思います。

先ほどの生活不活発病の部分を見返して欲しいのですが,活動には「質」が重要となってきます。

日常生活の中では、まんべんなく身体をつかえていますか?

次の章では,この考えをもとにして,より個人レベルでわかりやすく噛み砕いていきたいと思います。

疲労と回復

さて、根本改善をどのように考えるかというと、楽眠整体では、「疲労と回復のバランスが取れている、または自分でコントロールできる状態」と考えています。

下のイメージ図をみてみるとわかりやすいと思います。

この図の赤い部分が疲労です。

これは、1ヶ月単位で見ることがおすすめです。

人の体の調子も1ヶ月で波がありますので、それに合わせて考えてみてください。

活動すると疲れます。

しかし、寝たり、休憩したりすると疲れがとれますよね。

この部分のバランスが取れていれば、根本改善です。

体に不調を抱える方は、このバランスが崩れ、疲労の方が多くなっている状態と言えるでしょう。

そして疲労がどんどん蓄積されていきます。

疲労が蓄積されると、体としてはもう少し休ませてほしいというサインを出します。

それが体の不調だと考えてください。

体が痛かったり調子が悪かったりすると、休みたくなりますよね。

そこでしっかりと休み、疲労と回復のバランスが取れていれば、それほど酷いことにはならないでしょう。

ところが、真面目で頑張りすぎちゃう人は、体からのサインが出ていたとしても、真面目なので頑張りすぎちゃいます。

そうなると、どんどん疲労は蓄積されていきます。

ここまで来ると単なる疲労ではなく、体へのダメージくらいに考えてもらった方がいいでしょう。

痛みや不調で休みをもらえなかった体は、次にどうするかというと、何がなんでも回復させてほしいと訴えてきます。

尋常じゃない痛みや病気などが引き起こされていきます。

これは僕の個人的な印象ですが、その人の活動に合わせて、もっとも体が動かせない状況を作ってくるような印象があります。

例えば、頭をすごく使うような人は、脳血管系の障害が起こりやすく、体をよく動かす人は、筋・骨格系の疾病を引き起こすというような感じですね。

士業のような,頭をすごい使うお仕事をされていた方が、脳梗塞を引き起こして言語障害を発症。

そして,2度と元の仕事に戻れない、なんてことは病院の中だとちょくちょく直面します。

または,長距離ドライバーのように長時間の座り姿勢の場合、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアを発症することが多い印象です。

でも、勘違いしないでほしいのは、何も仕事を減らせといっているわけではないということです。

バランスが大切

仕事を減らすなんてことは現実的ではありません。

中にはスパッと辞めたり,転職される方もいるかもしれませんが,普通はそんなに簡単じゃありませんよね。

では、どのような対策が考えられるかというと、疲れにくい体を作るか、しっかりと回復できる体にするかだと思います。

例えば,同じ仕事をしていても疲れにくい人っていませんか?

もしくは、どこかに遊びに行ったのに、自分はヘロヘロになっているのに、一緒にきている友達や家族は全然ぴんピンしているな、みたいな感じのやつです。

もしくは、昔の自分と比べて、同じことをしていても疲れやすくなったな、みたいなことありますよね?

それって、加齢の影響ですか?

確かに年の分、体をしっかりと回復させる機能は落ちているかもしれません。

でも、同じ年齢でも元気な人とそうじゃない人がいますよね。

重要なのは、全てを年齢のせいにするのではなく、どうすればより良い状態を保てるかです。

目指すべきは、同じ仕事をしていても、疲れにくい体つくりです。

簡単にいってしまえば、体力をつけることなのですが、ここの部分については別の記事で解説したいと思います。

根本改善のことで姿勢の崩れのことをあげる方もいらっしゃいますが、あくまで一つの要素に過ぎません。

姿勢がいいと、無理のない状態を続けられますので、疲れにくくなります。

例えば、背骨の変形のある方は、一生、疲れたままじゃないかと心配になりますよね。

大丈夫です。

姿勢というものはあくまで一つの要素に過ぎません。

なので、他の部分で疲れにくくするか、もしくはしっかりと睡眠を取れる体に変えるなど、バランスの取れた状態をつくれば、辛い症状で悩まされることはありません。

体の半身麻痺で、車椅子生活になってしまった方でも、背骨が完全に変形してしまっても、体の痛みで悩まずに生活できている方はいらっしゃいます。

そのような方は、疲労と回復のバランスがしっかりと整っている状態にあります。

いきなり変えるのは大変

バランスを整えるというのはかなり難しいことだと思います。

そもそも、そのようなバランスのとれている生活をできている方は、問題なく過ごせているケースがほとんどですので、悩みを抱えた方は全員もれなく、バランスが崩れている状態です。

生活を変えていく必要がある、と言うのはわかっていても、自分では対処できないから整体を利用したという方が大半だと思います。

なので、その場合は整体をバランス良く活用するというのも一つの手だと思います。

根本改善と人生

ここまで読んだ方の中には、すでにお気づきの方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、根本改善させるためには、一番疲労の溜まるものを減らすのが手っ取り早いです。

例えば、仕事でめっちゃ疲れやストレスが溜まる方はそれを減らすのが手っ取り早いですし、子育てが大変な方はお休みしちゃえば良くなります。

でも、それって現実的じゃありませんよね。

どんな方でも、自分の健康状態よりも大切なことがあるんだと思います。

それは人によってさまざまです。

仕事、子育て、スポーツ、地域のイベント、推し活、趣味,その他もろもろ。

楽眠整体はそれらの活動をしっかりとサポートさせていただきたいと考えています。

健康寿命も大切ですが、今を最も充実させる。

今を充実させることで、疲労は溜まるかもしれません。

それに対して、疲労しにくい身体や、しっかりと回復できるような体つくり。

そのような生活を一緒に作っていけたらと思っています。

そして、どんなことがあっても後悔せず、自分の人生・生活に誇りを持って生きていけるようになることが、真の意味での根本改善なのではないかと考えています。

だいぶ長い記事となりましたが、ここまで読み進めてくださりありがとうございました。

大変な世の中ですが、少しでも皆様の生活がより良いものとなるように、サポートしていきたいと思います。

小田桐 峻輔

小田桐 峻輔

理学療法士。日本理学療法士協会所属。 楽眠整体両国。病院、施設、在宅を経験し、眠りに悩みを抱える人が多いと感じる。身体と眠りの最適化をコンセプトにしている。

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

PAGE TOP