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【コラム④】体とのコミュニケーション part2

今回も前回の「体とのコミュニケーション」の続きです。

まだ読んでいない方はそちらの記事を先に読んでみてください。

一番最初からという方はこちらもどうぞ。

からだとのコミュニケーションpart1

自分の体の声を無視し続けていると、その声が聞こえなくなっていきますよというような話です。

なぜそうなっちゃうの

本来であれば、自分の体の状態を知る手掛かりになる自分の体からの声ですが、いつの間にか自分の体からのサインに鈍感になってしまう。

どうしてそんなことになってしまうんでしょうね。

今の世の中だと仕方がないで片付けてしまっていいんでしょうか。

僕は、よくないと思っています。

少なくとも、体を健康な状態に保つためには、体からの声が小さいうちにしっかりと対策をする必要があると考えています。

脳卒中になってから気が付くんじゃなくて、血圧が高いとか、息が上がりやすいとか、頭痛がしやすいとかそういう状態でちゃんと気が付く必要があると思います。

そのためには認識を変えることが大切です。

認知を変える

人の感覚って結構変えることができるらしいです。

疲れているのに疲れていない、とか。

お腹がすいているのにすいていないとか。

最近聞いた話で面白かったのは、ヨガの話ですね。

人の感覚って電気刺激なわけですよ。

手に刺激を加えると、手の痛みを感じる脳の場所に電気が走ります。

その電気を脳波とかで拾うことができるんですよね。

そんで、修行を積んだヨガのお坊さんなんかが、火の中に腕を突っ込んでもあつくないっていうやつがあるじゃないですか。

そのお坊さんの脳波をとってみると、脳に熱いという反応が出てこないらしいです。

修行をすることで、自分の感覚をコントロールすることができるんですよ。

これってすごくないですか。

刺激と認知

ここまでの話では、しっかりと刺激を感じることができるのが大事ということを書いてきました。

そして、同じように大切なのが、その刺激を受けて適切に対処できることです。

そもそも、多くの人は適切な対処法がわからずに、気合で何とかしようとするからだんだん、感覚が鈍くなってきてしまうもんなんですよ。

苦しい局面を気持ちで乗り切ろうとしている人のことを馬鹿にしているわけじゃないですよ、むしろすごいと思いますよ。

人間としての馬力もあるし、行動力もあるからそんなことになってしまうんだと思います。

でも、僕はそんな頑張り屋さんな人たちが、結果的に苦しい思いをしてしまうということが悔しいんですよね。

なので、皆さんには、体の声を聴いたらちゃんと適切な対処法ができるようになってほしいと思っているんです。

そのためには知識が必要だと思っています。

専門職並みの知識でなくてもいいですが、それなりの知識です。

その中で知っておいてほしいのは、医学ではどうしようもないことがあるってことです。

人の体の有限性

人間の命には有限性がありますし、脳も心臓も肺も、血管にも有限性があります。

ここでいう有限性というのは、生まれた時から減っていくものとでも思ってもらえれば大丈夫です。

交換できるものじゃないということを分かったうえで、どう使うのかってことを考えてほしいんです。

この辺の話に関してはまた別のコラムでさせてもらいますが、限りあるものだから大切に使った方がいいんじゃないですか。

勘違いしてほしくないのは、ここで言っている大切に使うってのは、使わないっていうんじゃないですよ。

大事な靴だから飾っておきたいってのは、複数ある靴だからできることで、自分の人生なんて一個しかないわけです。

どうするのがいいのかっていうと、プロのアスリートがスパイクをよく手入れして使うように、自分自身の体をよく手入れしてほしいです。

具体的な方法については次回お話させていただきたいと思います。

体とのコミュニケーション part3

小田桐 峻輔

小田桐 峻輔

理学療法士。日本理学療法士協会所属。 楽眠整体両国。病院、施設、在宅を経験し、眠りに悩みを抱える人が多いと感じる。身体と眠りの最適化をコンセプトにしている。

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