楽眠整体の施術では、主に骨と関節の調整を行います。
筋肉を直接刺激するのではなく、骨や関節を刺激することで得られる治療効果について解説していきたいと思います。
基本的に筋肉は骨にくっついています。
なので、骨を操作することで、筋肉にも刺激を伝えることができます。
特に楽眠整体では、脊柱や肋骨に付着している、小さい筋肉を施術の目的としています。
それらの筋肉は小さいながらも、身体動作において重要な働きを担っているのです。
優しい刺激で骨を操作することにより、表面の筋肉ではなく、深部の小さい筋肉に働きかけることが可能となります。
そのため、骨の操作は効果的な施術につながります。
関節への施術はどうでしょうか?
関節には感覚受容器といって、体のセンサーのようなものがたくさんあります。
そこを刺激することにより、脳の認識のずれを整え、筋肉を必要最低限の力で働かせることが可能となるのです。
これらの理由から、骨や関節への施術は体の状態を改善するために非常に効果的な方法といえるのです。
筋肉と脳の関係
からだの健康を考える上で、多くの方が指標とするのは筋肉の状態ではないでしょうか?
筋肉は、体を動かすときに働きますし、自分でも動かしている感覚を強く感じることができます。
そのため、できることとできないことの境界線が分かりやすいです。
また、見た目においても筋肉の状態は、ぱっと見で判断しやすいですよね。
ボディービルダーの方のようにもりもりの筋肉を身に着けている方もいれば、ボクサーのように無駄のない筋肉を身に着けている方もいます。
筋肉があったとしても表面が脂肪に覆われている肥満気味の方もいるかもしれません。
筋肉をイメージするのは簡単ですよね。
その筋肉を動かしているのは、脳です。
脳などの中枢神経の働きを忘れてはいけません。
脳がしっかりと働くことにより、筋肉は十分な活動性を発揮できるのです。
では、逆に、どのような時に筋肉が十分に活動できないのでしょうか?
それは、自分の体のイメージが歪んでしまうことが原因となります。
このことをボディイメージが歪む、崩れると表現したいと思います。
ボディイメージが歪むことにより、運動にブレーキがかかってしまい、本来の動きとは異なる動きをしてしまうようになるのです。
ボディイメージがゆがむ
例えば、今、右足の親指がどのような状態にあるのかわかりますか?
このような質問をされた場合、大半の方は親指を動かします。
親指を動かすことにより、筋肉が伸び縮みしたり、靴や床にぶつかる刺激によって自分の親指を正確に認識できるのです。
つまり、脳は一定数の刺激を必要としているといえます。
人の体には、感覚を拾うための受容器がたくさんあります。
受容器とはセンサーのようなものと言い換えることができます。
味を感じることのできる味覚、音を聞き分けることのできる聴覚などはわかりやすいですよね。
ざっくり、口の中や耳でそれぞれの感覚を判断しています。
それでは、運動や自分の体のことを感じる感覚にはどのようなものがあるのでしょうか?
一つは表在感覚。
触覚や痛覚、あとは圧力や温度が分かったりする感覚です。
何かを触ったりすると、触ったものの感覚もわかりますが、自分の体の位置のこともよくわかります。
でも、人は何かを触らなくても、大体の体の位置はわかります。
目をつむったまま、両手の人差し指同士をくっつけるのはそれほど難しくはないですよね?
それは、深部感覚の働きによるものです。
深部感覚とは、自分の体がどこにあるのかという位置覚や、体を動かしたときに感じる運動覚、振動を感じる振動覚などが主な感覚です。
それぞれの感覚は、受容器によって外部刺激を電気刺激として変換し脳に出力します。
そして、やっと脳において痛みや温度、皮膚感覚を感じることができるのです。
ちなみに痛みも同じメカニズムです。
つねられた時の痛みは、皮膚の受容器から外部刺激が電気に変換され、脳に伝達し、そこでやっと痛みを感じます。
慢性の肩こりや腰痛も、体の中で生じている刺激が電気信号として脳に伝わり、そして痛みを感じます。
話は戻りますが、ボディイメージのゆがみは刺激が不足してしまうことにより起こります。
小さい頃は、夜寝ていても、たくさん寝返りをしまうよね。
なので、自分の体の状態を床や枕からの反発力を通して正確に把握できるのです。
しかしながら、年齢を重ねると体の状態が変化し、寝がえりの数が減ってしまいます。
そのため、体が受け取ることのできる刺激が減ってしまい、自分のボディイメージを正確に描き切ることが難しくなっていくのです。
そして、ボディイメージが崩れてしまいます。
ボディイメージがゆがむとどうなる
それでは、ボディイメージが歪むとどうなるのでしょうか?
人の体は自分の状態のことを正確に把握しています。
今、ある情報に基づき正確な運動を実行しようとします。
なので、ちょっと怪しい部位に関しては、ブレーキをかけようとします。
この働きにより、黙っていても筋肉が硬くなります。
硬くなることによって、体をケガから守っているのです。
しかし、その状態も慢性的に続きてしまうと、それ自体がケガや慢性疼痛につながってしまいます。
お父さんが運動会の日に無理をしすぎてけがをしてしまうというのは、ブレーキがかかった体を無理やり動かそうとすることによってけがをしてしまうのです。
ボディイメージを整える
ボディイメージを整える方法は簡単です。
自分の体に適切な刺激を送り込むことで、ボディイメージは回復していきます。
重度の方は、体をさすられるだけでも、回復していくでしょう。
身体をさすられるのが、気持ちいいのはそれらの効果があるからです。
なので、体をさすってもらったり、マッサージをしてもらうだけでも、それなりの治療効果はあるのです。
しかし、さらに効果を引き出すのであれば、しっかりと感覚受容器に働きかける必要性があります。
そして、人の体には感覚受容器が集中している場所があります。
その一つが、関節なのです。
関節にある受容器を効果的に刺激していくことで、筋肉の緊張を落としていくことが可能となります。
身体が硬い方の多くは筋肉の緊張が高くなっていると思います。
それ自体は、体を守るために必要な反応でもありますが、慢性的に続くのはやはりよくありません。
ストレッチやマッサージなどにより、しっかりとボディイメージを描くことでその状態は改善していくことが可能となります。
楽眠整体の施術
楽眠整体の施術では、それらの受容器にしっかりと働きかけることのできる、優しい刺激での施術を提供しています。
なので、痛みがなくとも、受容器には刺激が届き、筋肉の状態を大きく変化させることが可能となるのです。
また、日常的に体の状態を安定させていくための方法もありますので、それらの方法を駆使して体のお悩みを解決しております。
まとめ
筋肉ではなく、骨や関節を操作することで、体の感覚受容器へ適切な刺激を与えることが可能となる。
ゆがんだボディイメージは慢性的な疼痛の原因となりやすい。
ボディイメージを整えるためには、関節にある受容器に適切な刺激を送り込むことで、痛みがなく効果的な施術が可能となる。
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