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【コラム①】医学の限界を理解しよう

先日、実家に帰省した時に、「70歳の正解」という精神科医の和田秀樹先生の書籍が置かれていました。

実家には、母が一人で暮らしているわけですが、70歳を意識するような歳になっていたのかと驚くような気持になりました。

そういう自分自身も30歳を超えたわけですから、自分の親がそのような年齢になっていたとしても特段驚くようなことではありません。

母から話を聞くと、和田先生の軽妙な語り口がどうにも面白いということでした。

血圧は高いのが当たり前とか、そういう言葉を聞けるのが高血圧を抱える母には安心なんだと思います。

歳を重ねて、体が思うようにいかなくなってくると、いろいろと不安に思うものですよね。

そのような中で、だんだんを大きくなってくる不安を和らげてくれるようなお話は、みんなに喜ばれるのだと思います。

今回は医学というものについて話をしていきたいと思っています。

私自身、医者ではありませんが、理学療法士として医療に携わってきました。

その中で感じたことと、近年の医学に対する向き合い方などを含めてお話をしていきたいと思います。

医学と聞くと、西洋医学、東洋医学、代替医療などいろいろなことをイメージするのではないでしょうか?

間違いなく西洋医学は進歩しており、その恩恵もあり失わずに多くの命が助かっているものと思われます。

しかしながら、近年では病院に対するものへの不信や新しい治療方法などへの不安感が大きく取り上げられているように感じます。

最近の医学

新型コロナウイルスでも、たくさんの人が亡くなりました。

世界中で700万人近くもの人が亡くなっているそうです。

世界中のパンデミックでいうと、スペイン風邪がありますが、スペイン風邪の時は5000万から1億人もの人が亡くなているといわれています。

人口が増えているのにもかかわらず、それだけの死者に抑え込めたというのは、医学の進歩の恩恵といえるでしょう。

私自身は、医者ではありませんので具体的なお話はできません。

しかし、間違いなく救われる命が救われているというプラスの面があることを忘れてはいけないと思います。

そのうえで、医学が万能ではないということについても理解をしていく必要があると思っています。

医学の限界

ではどのような時に医学の限界を感じるのか。

医学の目的は、基本的には人間の寿命を延ばすことにあると思っています。

そして、可能な限り不快を減らし、人間の命と向き合っていくものと考えています。

そもそも人間というものは必ず死ぬものであり、スタートの時点で負けが決まっている勝負のようなものといえるのかもしれません。

私は理学療法士として働いてきたのですが、やはり年齢を重ねると人間の体は衰え始め、できることが一つ一つできなくなっていってしまうことを感じてしまいます。

最先端の医学を提供したとしても、どうしようもないものはどうしようもありません。

ほかにも難病というものがあります。

文字の通り難しい病気です。

多くの病気が進行性のもので、症状は進んでいきます。

そのような方々にできることは、病気が直接的な原因ではありませんが、その人の活動量が減ってしまうことによって生じる、体の硬さや筋力の低下を防ぐ程度のことです。

体の硬さが生じると、動くことも大変になりますし、痛みも生じやすくなります。

そのような2次的な症状に対して、ケアすることはできるのですが、根本的な難病自体を治すことはできません。

なので、医学が万能なものであるという誤った認識を持つことは自分のためにはならないと思っています。

病院に行けば大丈夫ってことはない

医学の進歩によって多くのことができるようになりました。

安心してスキーやスノーボードなどのレジャーを楽しむことができるようになったのは、けがをしたとしても病院に行けば何とかしてもらえると思っているからだと思います。

しかし、一定以上の負荷が加わると、たとえ病院に行ったとしてもどうすることもできない場合があります。

脊髄損傷などは典型的ですよね。

外傷もそうですが、内科的な病気に関しても同様です。

生活習慣病もそうです。

がん、糖尿病、心疾患、高血圧、脳血管障害は5大生活習慣病といわれています。

高血圧は、ゴムのように柔らかい血管が固くなってしまう、動脈硬化によって引き起こされる病態です。

高血圧の場合、血圧を下げる薬が処方されるわけですが、動脈硬化自体を改善する方法は今のところありません。

動脈硬化自体を予防する生活習慣を身に着けることが、一番確実な方法だと思います。

医学の限界を受け入れ、今自分にできる方法を選んでいくことこそが、自分にとって良い生活を送ることができるのではないかと思います。

その先には医学の知識や限界を受け入れたうえで、できることもあると思っています。

和田先生の本などが分かりやすい例で、悩んだところで血管は柔らかくならないし、不必要なストレスを積み重ねる必要もない。

むしろ不安を抱えている状態は、体にとって良くありません。

医学の守備範囲を超えた先には、大丈夫と安心させる力が必要なのかもしれませんね。

一昔前はその辺は宗教の力が大きかったと思うのですが、その話はまた別の機会にさせてください。

今回はここまでとなります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

小田桐 峻輔

小田桐 峻輔

理学療法士。日本理学療法士協会所属。 楽眠整体両国。病院、施設、在宅を経験し、眠りに悩みを抱える人が多いと感じる。身体と眠りの最適化をコンセプトにしている。

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