前回の記事で、健康の基本は食事・運動・睡眠という話をしました。
今回は、その中の食事のお話です。
以前読んだ、料理研究家の土井善晴先生の本なのですが、内容がとてもよかったので、その内容を共有したいと思います。
食事をちゃんとするのは大変!?
健康のためには、食事・運動・睡眠が重要だということは皆さんわかっていることだと思います。
その中でも、食事に関しては一人暮らしならまだしも誰かの食事を作ることになると、意識するようになるのではないでしょうか?
私も一人暮らしの時代は長かったのですが、自分の分だけとなると、いいかげんになってしまいました。
健康のために重要だと分かっていても、ついつい作るのが面倒になってしまって、外食やら冷凍食品やら。
自分で作るものよりも、外食は当然、ましてや冷凍食品の方がおいしかったりしますからね。
私の料理スキルの問題というのもあるかもしれませんけどね。
しかし、そうなると味付けは、健康のためというよりも、また食べに来てくれる、また買ってくれるように、少し濃いめの味付けになってしまうことが多いようです。
また、栄養バランスなんかも崩しがちです。
野菜が入ってるといっても、そこまでたくさんは入っていないでしょうからね。
そんな中で、おすすめの方法が、「一汁一菜」という考え方です。
『一汁一菜でよいという提案』
料理研究家の土井善晴先生が出版された本に、「一汁一菜でよいという提案」という本があります。
本の中に「お料理を作るのが大変と感じている人によんでほしい」という一節があり、私もまさにそのよう人におススメだなと感じ、新婚の友達にプレゼントしたこともあります。
この本はいわゆる一般的な料理本ではなく、料理に関する哲学書です。
そして具体的な方法として落とし込まれているのが、一汁一菜という方法なわけです。
哲学というと少し小難しく感じるかもしれませんが、要は考え方の一つです。
「一汁一菜をするべき!」「一汁一菜が一番いい!」みたいな本のタイトルではなく、「一汁一菜でよいという提案」という控えめなタイトル、土井先生の考え方を表現されているように感じます。
土井先生は、食べたいときは米じゃなくて、パンだったりパスタだったりを食べるとよいとお話しされています。
一汁三菜は大変
もともと、一汁三菜という言葉が一般的だったのではないでしょうか?
近年の食事が欧風化が進んだことにより、生活習慣病の増加が懸念されていました。
その対策として、2000年に厚生労働省・文部科学省・農林水産省が連携して、食生活の方針を示した”食生活指針”としてまとめました。
その中の指針として「一汁三菜」がしめされていたのです。
なので、食事の基本の形は「一汁三菜」とされています。
しかし、共働きの世代が多くなっている中、仕事をした後に三品も副菜を作るというのはなかなかにハードルの高いことなのではないでしょうか?
そして、食べ過ぎで病気になる現代において、「一汁一菜」という形がベストなのかという疑問も残ります。
一汁一菜
一汁一菜とは、その字のままで汁(みそ汁)と菜(おかず)をそれぞれ一品を合わせた和食のスタイルです。
ご飯を炊いて、みそ汁を具沢山にすればそれで十分。
日によって、魚が食べたければ魚を足したり、漬物を足したければ漬物を足したりすればいいというものです。
栄養はそれで十分なのかという疑問もありますが、実は日本人の庶民の食事は一汁一菜の時代が長かったわけです。
飽食の時代にはむしろ健康のためによいかもしれませんね。
私自身も実践して思うのは、みそ汁という食べ物は非常に優秀で、たいていの食べ物を入れてもおいしく食べれるんですよね。
野菜を料理するのは大変ですけど、みそ汁に入れたら煮込むだけでも大丈夫ですし、栄養も汁の中に溶け込んでいるので、きっちり栄養を取ることができそうです。
料理と家庭料理は異なる
おいしく食べる食事と、健康を維持するための家庭料理は異なるものです。
レストランなどのお店で食べる食事は、おいしいものを食べたいですよね。
そんなおいしい食事なら、毎日でも食べたくなりますよね。
しかし、外食のような食事を毎日食べていると、栄養面では崩れてしまいそうです。
なので、家庭料理という考え方になります。
毎日同じものでも、飽きが来ない組み合わせが、米とみそ汁という組み合わせになります。
食事というものをどのように考えるのか、一つの考え方として、持っておくとよいかもしれません。
今回は、健康を考える上での食事というテーマでお話してきました。
現代の働く世代にとっての一つの考え方として、「一汁一菜」は有効な方法かもしれませんね。
あなたにとって、よりよい食事方があったら、それもぜひ教えてください。
今回は、ここまでとなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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