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【読書感想文】『専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術』

こんにちは。小田桐です。

今回は、「専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術」という本を読みましたのでその内容について書いていきたいと思います。

この本は脂肪肝を改善していくための治療法について、小説形式で書かれております。

三人の登場人物が、それぞれ健康診断で肝臓の数値に引っ掛かり、スマート外来を受診し、脂肪肝を改善させていくという物語です。

小説形式なので、読みやすいですし、登場人物と共感できるような場面が多いのではないでしょうか?

登場人物は、中学生の子供がいるお母さん、奥様が妊娠されている男性、仕事や家族の介護で頑張る女性の3名です。

脂肪肝は女性の方が症状を発症しやすいということで、このような構成になっているのでしょうね。

それでは、中身を読みながら勉強していきたいと思います。

そもそも脂肪肝とは?

そもそも脂肪肝とはどのような病衣なのでしょうか?

肝臓というと、アルコールの飲みすぎで悪くするイメージがありますが、脂肪肝とは非アルコール性脂肪性肝疾患をさし、文字通りアルコールは原因ではありません。

脂肪肝患者の内、1割~2割の方が5~10年で肝硬変に陥る「脂肪肝炎」に罹患するそうです。

脂肪肝の患者は国内に2000万人以上いるそうなので、国民の6人に1人は脂肪肝といえるような状態ですね。

しかし、この本の作者の肝臓外科医の尾形先生に言わせると、脂肪肝は3か月で改善させることができるそうです。

脂肪肝の治療の基本は短期集中

脂肪肝の治療方法についても、解説されています。

基本は糖質制限です。

糖質制限を行いながら、食事の記録を行い、毎月病院でフォローしていく方法です。

最初の1か月にしっかりと体重を減らすことができれば、3か月後には肝臓の機能は回復しているそうです。

食事の糖質を減らして、肝臓に蓄えられる脂肪を減らします。

ポイントは、脂肪という名前から脂肪をとらないように注意しようと考えがちですが、重要なのは糖質制限です。

これは肝臓に蓄えられる脂肪は糖質由来のものだからだそうです。

肝臓で、米やパン、麺類などの炭水化物は、脂肪に変化させられて、肝臓に蓄えられます。

肝臓が身体の化学工場とよばれているのも納得ですね。

主食の糖質を減らしつつ、飲料からの糖質の摂取は完全にストップさせます。

フルーツジュースや野菜ジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料は体によさそうだからと飲んでしまいがちですが、これが実は逆効果です。

飲料の場合だと、糖質がたくさん含まれるのに加えて、身体の中に素早く摂取されてしまうため、急激な血糖の変化を引き起こし、糖尿病のリスクも高めてしまいます。

なので、普段の飲み物は、水か無糖のお茶、ブラックコーヒーのみに変更するそうです。

それに加えて、間食は極力避け、小腹がすいたときはナッツ類かゆで卵をとるように変更するそうです。

もちろん、間食も好きなだけ食べていいかというとそうではなく、食べすぎないように注意が必要です。

もともと肥満傾向のある人がこのように徹底して食生活を見直し、実行できたら、それは体の調子もよくなりますよね。

筋肉の減少にご注意を

3人目のケースの時に出てくる話なのですが、食制限のみで減量すると、筋肉が減少します。

脂肪量と筋肉量のどちらかだけ減るかというと、そういうこともなく同時に減ってしまうそうです。

筋肉の多い方であれば、1~2か月筋肉が減ってしまっても問題はないと本文には書かれています。

筋肉量の少ない方の場合は、筋トレを取り入れる必要があります。

筋トレの方法としては、スクワットを推奨しています。

自分なりの考え

結構重要な点だと思うのですが、このスマート外来の治療は基本的に3か月に絞って行われることです。

なので、筋肉量が減ってしまっても大丈夫ということなのだと思います。

もちろん、飲料からの糖質は制限をしていく必要があると思います。

いいことはあまりないですからね。

しかし、主食の炭水化物を減らす生活を続けるのはリスクがあると感じています。

脂肪肝の治療のために短期間集中してであればいいのですが、それ以降も運動の量が少ないがために筋肉量だけが減っていくのはリスクがあると感じています。

例えば、医者の指示で体重を減らしていくようにいわれた方が、長年、体重を落とし続けるような食生活を続けた結果、一日1200キロカロリー程度の食事でも体重が落ちないような状況になっていたことがあります。

そもそも、カロリーの量が少なすぎますし、糖質も十分に取っていない状態でした。

長期的に極端な糖質制限や、カロリー制限を行ってしまうと、筋肉量の低下や代謝の低下が生じてしまいます。

そうなってしまうと、自律神経も正常には機能しませんし、ホルモンバランスも崩れてしまいます。

健康になるための行動変容がどこかでいきすぎてしまうのは問題ですよね。

その点には注意が必要なのかなと感じました。

まとめ

脂肪肝の治療には短期集中で糖質制限を!

主食の制限については短期集中、当分の多い飲み物やバランスのとれた食事つくりは長期計画で行うのがよさそうです。

特に、一度減った筋肉量を元に戻すのはなかなか大変なことですので、筋肉が減らないように適度な運動を取り入れていく必要がありますね。

肝臓から脂肪を落とす食事術の本

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小田桐 峻輔

小田桐 峻輔

理学療法士。日本理学療法士協会所属。 楽眠整体両国。病院、施設、在宅を経験し、眠りに悩みを抱える人が多いと感じる。身体と眠りの最適化をコンセプトにしている。

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