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肩こりを良くするために姿勢を良くしようとするのは、難しい

デスクワークをしている方のなかに肩こりでお悩みの人は多いと思います。

どちらかというと筋肉量の少ない女性に多い印象です。

解決策として、姿勢を良くすればいいのですか?と聞かれることがあるのですが、意識で解決しようとするのは難しいと思います。

なぜかというと、人の脳は一つの目的に沿って一番いいやり方を導き出してくれるからです。

仕事をしっかりしようとする意識といい姿勢を保とうとする意識の両方を保つのは難しいです。

なので、意識で肩こりを解決する方法は、代わりに仕事のクオリティを落とします。

おすすめの方法は意識ではなく、環境や体の状態を変えることです。

それでは、本文でより詳しく掘り下げていきましょう。

現代病肩こり

肩こりは、現代の生活スタイルだとどうしても発症しやすくなっています。

なぜなら、デスクワークという行動スタイルがどうしても肩こりを発症刺せやすい要因が揃っているからです。

肩から肘までは、ほとんど動かさず、手先の運動になるので、肩や首はなるべく動かさない状態を保つことになります。

そうなると、どうしても、固定されている状態が続きますので、筋肉は硬くなり、血流は悪くなりやすいです。

血流障害によって、筋肉から痛みが生じ、肩こりの症状が発症します。

ひどくなっていくと、首痛や頭痛、ひどいケースだと吐き気やめまいなどの症状まで出てきます。

それでは、肩こりはどうやって良くしていけばいいのでしょうか?

姿勢を良くすればいいの間違い

肩こりがあるのは自分の姿勢が悪いからだと考える方も多いです。

なぜなら、周りには同じような仕事をしていても、比較的平気そうに働いている人がいるからではないでしょうか?

平気な人と比べた時に、自分の方がどうやら姿勢が悪いようだと気がつき、姿勢が悪いので肩こりがひどいんだと考えるのは自然なことです。

そして、いい姿勢したら、このような問題は解決されるだろうと考え、いい姿勢を教えてくださいと来院される方もいらっしゃいます。

そのような方には、他の人と比べると悪い姿勢のように感じるかもしれませんが、あなたがいい仕事をするために、最適な姿勢をされているんですよとお伝えします。

いい仕事をするために、デスクワークの効率を上げるために、今とっている姿勢が最適な状態です。

まずはそのことについてしっかりと受け入れることが必要です。

いい姿勢とはなんだろう

いわゆるいい姿勢とはどのような姿勢でしょう。

多くの方は体が丸まったり、捻れたりするような状態ではなく、真っ直ぐになっている状態と考えるでしょう。

もちろんその通りです。

止まっている時は、正面から見た時は左右対称で、横から見た時は耳たぶや肩、大腿骨の出っ張り、くるぶしが大体一直線上にあると、いいとされています。

あくまで、それは止まっている時の姿勢であって、何かの活動をしている時ではないということです。

それでは、いい動作とは何かを考えていく必要があるのではないかと思います。

私の考えでは、いい動作とは、同じ活動をしていてもできるだけ、疲れず高いパフォーマンスを発揮できる状態だと思います。

デスクワークでいい姿勢を意識すると、疲れは少ないかもしれませんが、仕事のパフォーマンスは低下しますよね。

なので、悪いとまでは言いませんが、いい動作とは言えないと考えています。

しかし、何もせずに今のままデスクワークをしていたとしても、夕方ころには疲れますし、だんだんとパフォーマンスは低下してしまいますよね。

こちらもいい動作とは言えないと思います。

それでは、デスクワークにおける理想の状態を作るためにはどうしたらいいのでしょうか。

いい動作は脳が作る

いい動作の作り方は簡単です。

細かいことを考えずに、目的の動作をしていると、脳が勝手にあなたの体にとって一番いい動作をしてくれます。

これは、環境や目的によって勝手に調節されます。

例えば、ボールを投げるときに、遠くまで投げようとした時と、近くの的に目掛けてボールを投げようとするのとでは、動きが違いますよね。

遠くまで投げようとすると、自動的に腕を大きく強く振っているはずです。

自動的に最適な状態を作るためには、過去に同じ動作で色々試している経験が必要になります。

その経験をもとに、自分の体で目的を達成するためには、この方法がベストだと勝手に脳が判断してくれます。

プロスポーツ選手の中には、イップスというような運動障害が起こるそうです。

原因の一つに、調子の悪時に細かいところに意識を向けすぎるというものがあるそうです。

例えば、野球選手が狙ったところにボールを投げようとした時に、思ったところにボールが行かないことがあったとしましょう。

野球のコーチなどは、腕の位置が低いからだ、などと意見し、投手は肘を上げようと意識をするわけです。

しかし、人の脳は二つのことを同時にこなすことは難しいです。

ボールを狙ったところに投げることと、肘を高く上げることでは、両方を達成する音は難しいのです。

理想の状態のためには、ある程度の遊びを残し、脳にお任せしてしまう方が達成しやすいのです。

デスクワークの場合どうすれば良いのか

それでは、デスクワークの肩こりの場合はどうしたら良いのでしょうか。

おそらく、短時間であれば、今の状態の方がパフォーマンスを発揮できるでしょう。

なので、こまめに休憩を挟んだり、合間にストレッチをして方周りの血流を良くしてあげるというのが良いと思います。

もしくわ、動作は環境によって左右されます。

なるべく、負担の少ない動作となるように環境をセッティングしてみてください。

画面は大きく目線の高さで、キーボードは手前に来るようにしましょう。

たまには、スタンディングデスクを使ってみるのもおすすめです。

それでも、同じ姿勢で仕事を続けるのは難しい場合は、体力をしっかりつけることがおすすめです。

デスクワークを連続して続けられるほど、腕や首の重さを支えられていないので、肩こりが生じます。

もちろん、負担の少ない姿勢が作れたらいいのでしょうが、意識でそれを作るのは難しいです。

仮にいい姿勢を作れたとしても、その状態をキープできるほど、体力も筋力もないのが現状です。

せめて、自分の腕などの体の重さを長時間支えていても大丈夫な状態はつくりたいですよね。

おすすめ名なのは、体幹トレーニングです。

肩甲骨周りの筋肉をしっかりと動かす機会が本当に少ないので、四つ這いになって色々体を動かしてみてください。

一日5分やるだけでもだいぶ違ってくると思いますよ。

まとめ

デスクワークの肩凝りを意識で解決するのは難しい。

大事なのは、環境を整え、仕事に集中していても体の負担が少ない状態を作ること。

また、自分の腕の重さを支えられるように、肩周りの筋肉をしっかりと支える状態を作ること。

できたら、一日5分ほど腕で体を支えるような体幹トレーニングを取り入れること。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

小田桐 峻輔

小田桐 峻輔

理学療法士。日本理学療法士協会所属。 楽眠整体両国。病院、施設、在宅を経験し、眠りに悩みを抱える人が多いと感じる。身体と眠りの最適化をコンセプトにしている。

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