食いしばりがあると、睡眠の質が低下すると思っている人が多いです。
実際に、食いしばりがあると寝起きの疲労感は感じやすいと思います。
しかし、実際には食いしばりが睡眠の質を低下させているのではなく、睡眠の質が低下しているので、食いしばりが起こるという、順序が逆であるという研究結果が報告されています。
なので、食いしばりを改善するには睡眠の質をしっかりと良くしていく必要があります。
まさか私も歯軋りしてたの?
睡眠中の歯軋りや食いしばりに気がつくチャンスというものはなかなかありませんよね。
寝ている時に、歯がカチカチいっていてるよと家族から言われたとして、いつからそのような状況にあったのかを気がつくのは難しいですよね。
もしくは、歯科受診した際に、歯が欠けていたり、すり減っていたりして、歯医者さんに言われて気がつく方が多いのではないでしょうか?
歯の状態から発見されるというのは、ある程度症状が継続していて起こることです。
歯医者さんに言われて、なるほど、寝起きのだるさの影響はもしかしたら、歯軋りの影響だったんだろうと納得しますよね。
寝起きの首の痛みや頭痛があったとしても、寝違えたかなと思う人がほとんどで、それが歯軋りの影響と考える人は少ないでしょう。
歯軋りの原因
さて、それでは歯軋りの原因はなんでしょうか?
多くの方は、歯の噛み合わせの悪さや、精神的なストレスが原因ではないかと考えますよね。
実ははっきりしたことはわかっていないんですよね。
噛み合わせの悪さや、精神的なストレス、あとは筋肉の状態なんかは、原因とはいえないそうです。
原因ではないのですが、もともと歯軋りがある方の、症状を悪化させる要因になるという研究が報告されています。
では、歯軋りの原因は、わかっている範囲だとどこにあるかというと、中枢神経系の問題だそうです。
中枢神経というと、脳や脊髄神経のことですね。
どうやら、睡眠の質が問題となったときに、歯軋りが症状として起こるというのが、今のところわかっていることだそうです。
睡眠の質、つまりしっかりと深い眠りに入れない状態が問題ということですね。
なので、歯軋りがあるから、睡眠の質が高まらないのではなく、睡眠の質が低いために、歯軋りが起こるということだそうです。
要因は絡まり合い複雑化している
睡眠自体も、さまざまな要素が絡まり合い、どうすればより良い睡眠を作り出せるのかというのは、難しい問題です。
睡眠の質を高めるといっても、家の中で、自分の睡眠の質が高いのか低いのかをはっきりさせるというのはなかなか難しいです。
なので、どうすれば、睡眠の質が高まったのかを判断するにも、自分の感覚で決めていかなければなりません。
例えば、朝の目覚めがスッキリしたとか。
もしくは、脈拍数が落ち着いている、体のだるさを感じない、痛みがないなども判断基準の一つですね。
寝起きにすぐに動き出せるかどうかは、朝型か夜型かでも異なるので、自分の中でどうかを基準に判断していく必要があるでしょう。
なんにせよ、自分の体の状態にある程度の関心を持っていないと、いいのか悪いのかもわかりませんので、その辺りは日頃注意を向けてみる必要があるでしょう。
実際に試してみる
自分の中での判断基準ができたら、実際に色々と試してみましょう。
睡眠にいいとされるものが世の中にはたくさんあるはずです。
その中でも、変わったものから試すのではなく、王道のものから試して行ってみてほしいです。
例えば、寝る前のスマホや寝る2時間前に浴槽での入浴や食事を済ませるなどですね。
この辺りのものは、取り組みやすい反面習慣にするのは難しかったりしますが、健康的な生活を続ける上では、ぜひチャレンジしてみてほしいです。
人の体にも調子の波がありますので、一つのことを試すのは、1日2日ではなく、少なくとも1週間〜3週間ほど続けてみてほしいです。
3週間も続けることができれば、それがきちんと自分の生活の中にも取り入れられると思います。
とりあえずしんどい場合は
とはいっても、いきなり睡眠の質を良くするというのは難しいかもしれません。
そのような場合は、歯軋りを悪化させる要因を解消していくことも、試してみてください。
なかなか難しいかもしれませんが、ストレスを減らす。
運動をするなどは、健康にもいいので、歯軋りがなくても取り入れてみてほしいです。
あとは、咀嚼筋のストレッチですね。
顎にくっついている筋肉やこめかみ周辺の筋肉をマッサージしたりするのはとっつきやすい方法です。
まとめ
意外かもしれませんが、食いしばりの原因は睡眠の質の低下です。
睡眠の質を高めること、脳の活動が抑えられ、不要な運動(食いしばり)を減らすことができます。
いきなり質を高めるのは難しいかもしれません。
そのような方は、まずは、食いしばりを悪化させる要因を減らしていくことから始めてみるのもいいでしょう。
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