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【読書感想文】可能性にアクセスするパフォーマンス医学

こんにちは。

小田桐です。

今回は、二重作拓也さんによる、「可能性にアクセスするパフォーマンス医学」という本を読んでみましたので、その中身を踏まえてお話していきたいと思います。

本の帯には、「身体をつかう、すべての人へ」の文字。

なかなかかっこいい本ですね。

可能性にアクセスするパフォーマンス医学の本

パフォーマンスを上げたいと思っている人は多いのではないでしょうか?

私も自分自身のパフォーマンスを上げたいですし、ご来院される方のパフォーマンスをもっと高めていけたらと考えています。

そのヒントになるかもしれないなと思い、読んでみたところ、面白いポイントがいくつかありましたのでご紹介していきたいと思います。

僕に刺さった2つのポイント

著者の二重作さんは、お医者さんです。

しかも現役のスポーツドクターだそうです。

実はいろいろな本も出されているのですが、お恥ずかしながらまだ一度も読んだことがありませんでした。

読みたい本がたくさんあると、困っちゃいますね。

それはさておき、この本の中で僕の印象に残った部分が2つほどありましたので、ご紹介していきたいと思います。

脳が運動をつくっている

脳が運動を作っているというよ、結構当たり前のことに思います。

ここで、僕の中に印象に残ったのは、脳の仕組みを理解して、通常では発揮しにくい筋力をいかにして発揮させるかという部分です。

例えば、腕相撲。

自分の筋力をしっかりと発揮するためには、どのようなイメージを持つといいのでしょうか?

紹介されているのは、相手の腕を台にくっついけるイメージではなく、それよりもさらに下、台の先の地面にたたきつけるようなイメージを持つと、より大きな筋力が発揮されるそうです。

この仕組みは、簡単で、台に手を付ける運動をしてしまうと、どうやっても、力のピークが途中で止まってしまいます。

なぜかというと、台に勢いよく手をぶつけると、自分の手をケガしてしまいますから、台にくっつくときには力も勢いも弱めるように脳が運動を作り出すからです。

なので、運動の最終地点が台よりも下の位置を思い描くことで、腕相撲の範囲では、自分の力を思い切り発揮できるようになります。

これは、腕相撲に限らず、大きな声を出すときや、キレのあるパンチを打つときなどにも代用できます。

非常に面白いですね。

パンチングマシンでも、マシンの後ろくらいまでパンチをぶち込むようにしたら大きなスコアが出そうな気がしています。

指を大きく開くイメージ

もう一つ印象に残ったのは、指を開くときの骨の話です。

まずは、今の自分の手をできるだけ開いてみます。

それなりに手は広がりますよね。

次に、自分の手の指の先が50cmだったかな?それくらい長いイメージをもって、その指の先端を開くようにして手を広げてみてください。

次に、自分の手の指の先が50cmだったかな?それくらい長いイメージをもって、その指の先端を開くようにして手を広げてみてください。

そうすると、実際に手の筋肉がより多くの部分を広げようとして、大きな力を発揮できるようになるそうです。

これってすごく面白いと思うんですよね。

普段僕がやっているのは、その人の身体の関節や骨、筋肉の位置をしっかりと本人に把握してもらって、動かせるようになることのお手伝いをしています。

筋肉に刺激を入れたり、軽く肩甲骨を動かしたりですね。

でも、この例でわかるのは、実際に自分の身体として存在するわけでも無い部位でも、脳をだまして働かせようとすると、身体はしっかりと反応してくれるということなんです。

自分の治療方法にも生かせるんじゃないかな?なんて考えているとすごく面白く感じてきます。

まとめ

この本は専門的な内容について、例題を用いながらわかりやすく説明されています。

入門書としては、ちょっと向かないかもしれませんが、身体の事に関心のあるかたや、本格的にスポーツに取り組まれている方にはお勧めしたい一冊です。

私自身も、脳や神経、筋肉のことについて、復習になり、大変勉強になりました。

今の自分のパフォーマンスをより高めていきたい方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?

小田桐 峻輔

小田桐 峻輔

理学療法士。日本理学療法士協会所属。 楽眠整体両国。病院、施設、在宅を経験し、眠りに悩みを抱える人が多いと感じる。身体と眠りの最適化をコンセプトにしている。

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